視覚・聴覚障害の方に出会ったとき
■ 視覚障害者の方に出会ったとき
まず、声をかけましょう。
<知っている人の場合> 「○○さん、こんにちは。△△です。」と声をかけます。
<知らない人の場合> 身体の一部に触れて、「お手伝いしましょうか?」と声をかけます。(ただ声をかけただけでは、自分に言われているのかどうかわからないので、軽く触れましょう)
声をかけられることは、とてもありがたいことです。
★注意
1)視覚障害者がされて困ることの第一は、腕をつかんで、ぐいぐい引っ張られることです。これはとても怖いことです。
2)同時にたくさんのことを言われたり、別の人と話しているときに話しかけられたりすると、困ります。一つのことをするのに集中しなければならないからです。声をかけられること自体はありがたいのですが、何かをしているときには、そっとしておく配慮も大切です。
3)「あっち」「あそこ」「そこにある」「それ危ない」「そこを右に曲がって・・・」などと言われてもわかりません。「何メートル先」「あなたの右に」「時計の何時の位置(方向)」など、具体的に、方向や距離を説明してください。
一緒に歩くときは、介助者の身体の一部(腕や肩)にさわってもらい半歩前を歩きます。荷物を持っている場合など、どうしたらいいか迷うことがあったら、介助者の考えで進めるのではなく、相手に尋ねましょう。主体はあくまで障害者本人です。
■ 聴覚障害者に出会ったとき
耳が聞こえないということは、外から見てわかりません。聴覚障害は、困っているときもまわりの人とコミュニケーションができないので、「わかりにくい障害」と言われています。
また、聞こえ方(聴覚障害の程度)は人によってまちまちです。まったく聞こえない人もいますし、音がひずんで聞こえる人もいます。
どうすればコミュニケーションできるのか、相手に聞いてください。
紙や手のひらに文字などを書いて伝える方法。顔を見ながらゆっくりと丁寧に話をすることで、口の動きをみて言葉を読み取る方法。 身体や目の動き、顔の表情などを使い、手話で話せるようになると、細かい気持ちまで伝え合うことができます。
■ 障害のあらわれかた、社会参加のしにくさは、人によってさまざまです。介助しようと思う方は、出会いをきっかけに、目の前の方と関わることから始めてみましょう。